癇癪(かんしゃく)のとき、声かけしすぎないという選択

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おのれちゃんママ
おのれちゃんママ

あー!
おのれちゃんがまた癇癪起こしている!どうしたの?
ねぇ、何がやだったの?言ってくれないとわからないよ!

おもちゃ買いに行く?おやつ食べに行く?

もう、全然気持ちが切り替わらないーーーー!

かんちゃん
かんちゃん

おのれちゃんママ〜どうしたんですか?かんしゃくが止まらないの?

それは、ママも辛いですね。本当にいつも頑張っていらっしゃる。 

おのれちゃんママ
おのれちゃんママ

そうなんです・・・。

私としては、どうしてこうなっているかの原因を突き止めたくて。

おのれちゃんに聞いているのですが、全然教えてくれないんです。 

かんちゃん
かんちゃん

おのれちゃんの気持ちを
汲もうとされている点、とても素敵だと思います。 

ただ、もしかするとママの思いがおのれちゃんに届いていないかもしれないですね。

かんしゃくのときに、声かけしすぎることで逆に混乱してしまうこともあるのです。

今日はそんなテーマ” 癇癪(かんしゃく)の時、声かけしすぎない選択”というテーマを取り上げていきます!

この記事でわかること

・癇癪(かんしゃく)の時にしている、無意識の声かけがうまく切り替われない原因となっているかもしれない?!

・声かけだけが寄り添いではなく、そばにいることでも十分ベストな対応ができていることも多い

癇癪(かんしゃく)の時、 声かけしている?

こどもの癇癪が始まったとき、まず、どんな対応をしていますか?

「大丈夫だよ」
「落ち着こう」
「どうしたの?」

そんな声かけを、
つい何度もしてしまうことがあります。

早く泣き止んでほしいし、
どうにかしてあげたい。
そう思うのは、とても自然なことです。

◯事例:若かりし頃の全力投球な私

私も現場を経験する中で、子どもの気持ちを言葉にして伝えることは、とても大切な関わりだと、今も感じています。

ただ当時は、
「気持ちを代弁する=
とにかく言葉をかけること」

になってしまっていたことがありました。

癇癪で泣き叫ぶ子どもに対して、良かれと思い、無意識のうちにたくさんの言葉を重ねていたのです。

当時、自分の支援を振り返るために記録していたビデオを見て、そのことにハッと気づかされました。

気持ちを代弁すること自体が悪いのではなく、
その子の状態やタイミングに合っていなかったのだと、あとから分かりました。

無意識って、怖いですね…。(汗)

◯声をかけすぎると、刺激になることもある

療育の現場で多くのお子さんと関わる中で、

声をかけすぎない方が、落ち着くこともある

と感じる場面が、実はたくさんありました。
癇癪の最中、子どもは

自分の気持ちを整理したり、
周囲の状況を受け取ったりする余裕

がありません。

そこにたくさんの言葉が重なると、
それ自体が刺激になり、気持ちがさらに高ぶってしまうことがあります。
大人の「何かしなきゃ」という気持ちの焦りや関わりが、逆に落ち着く時間を遠ざけてしまうこともあるのです。

◯寄り添う=何か行動すること、ではない

そんなときに大切にしてきたのが、

  • そばにいる
  • 安全を確保する
  • 落ち着くまで待つ

という、とてもシンプルな関わりです。
声をかけなくても、放っているわけではありません。 主導権は大人が持ちながら、「言うことを聞かせる」という意味ではなく、安心できる枠を保つ、という感覚です。

子どもの状態やペースに合わせて待つ。 意図的に見守るという選択も、 立派な寄り添い方だと思っています。 もし、声かけをする必要がある場合は声のトーンをいつもよりも下げてみる小さな声で最小限の声かけを行うことで、刺激を減らす方法もあります。

まとめ

「何もできなかったな…」 と感じる日があっても、大丈夫です。
声をかけなかった時間が、子どもにとっては 「受け止めてもらえた時間」 になっていることもあります。
かんしゃくの場面で、「何かしなきゃ」と感じたときに、こんな関わり方もあることを、 心の片隅に置いてもらえたら嬉しいです。


また、その日・その場の状況や相手にするお子さんによって、より良い方法が常に変わっていきます。一緒にベストを探っていきましょう!

かんちゃん
かんちゃん

最後まで、お付き合いくださりありがとうございました!

支援に正解も不正解もないことが多いのではないでしょうか。ただ、関わる大人・子どものそれぞれの気持ちが合致する関わりが広がっていけるといいなと思います。

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