療育を始める時期に「正解」はある?【結論】

こんにちは!
元児童発達支援管理責任者の
かんちゃんです。
このブログでは、現場での経験を踏まえて、さまざまな療育に関する情報を発信しています。
今回のお悩みはこちら!

子どもの発達が心配で、
療育に通わせたいと思っているのですが、いつから始めればいいのでしょうか?
療育を始める時期について、ずばり言うと「正解」はありません。
ただ、「本人に合った適切な環境」で早期に療育を始めることで、さまざまなメリットがあると考えています。詳しくは次のセクションでお伝えします。
一方で、療育に「遅すぎる」ということもありません。
幼児期・学齢期、どんな場面においても、「本人に合わせた環境で、本人に合った療育」を受けることで、より良い成長につながっていくと考えています。
療育の開始時期よりも大切なキーワードは、「本人に合った環境・療育」です。
早期療育で広がる4つのこと
それぞれ詳しく見ていきましょう。
人との関係性を早期に築くことで、さまざまな経験や挑戦が広がりやすい

お子さんの中には、他者に関心が向きにくいという様子が見られることがあります。早期に人との楽しいスキンシップや関わりを経験することで、他者への興味・関心が育まれていきます。
このような対人関係の基盤ができることは、さまざまな経験や挑戦へとつながっていきます。
たとえばこんな気持ちが育まれていきます
「この人と一緒だったら安心」
「はじめてのことは不安だけど、一緒に挑戦してみよう」
多くのお子さんの成長に携わる中で、不安なことにぶつかった時、信頼をおける人がいるということは、それらを乗り越えられる力になることが多いと感じています。
身体づくりや、さまざまな感覚体験が広がりやすい

発達がゆるやかなお子さんには、体幹が弱く抱っこしても身体を支えられない、協調運動が苦手といった運動面の課題が見られることがあります。
また、さまざまな感覚への敏感さが見られることもあります。
遊びを通して楽しみながら、早期にさまざまな動きや感覚を体験することで、成長の幅が広がることが期待できます。
本人に合わせた活動・環境の中で、成功体験を積み重ねやすい

発達がゆるやかなお子さんは、保育園や幼稚園などの活動の中で「うまくできなかった」という経験が積み重なってしまうことがあります。
療育で本人に合った活動の中で「わかる楽しさ」「できたという成功体験」を重ねていくことは、本人の自信や意欲につながっていくことが多いです。
本人を支える人たちの理解が深まることで、より良い成長につながりやすい

早期に療育に通うことで、さまざまな角度からお子さんの強みや成長段階を捉えることができます。
こうした情報から、どのようなサポートが本人にとってより良いかを考えるきっかけとなります。本人に関わるサポーターが増え、より良い環境や関わりが広がっていくことで、本人の豊かな成長につながっていきます。
「本人に合った療育」を選ぶために大切なこと
ここまで早期療育のメリットをお伝えしてきましたが、「とにかく早期療育をすればいい」ということではありません。
あくまでも「本人に合った適切な環境・療育を選ぶことで、効果が出やすい」というポイントをしっかり押さえておく必要があります。
ゆっくりペースで丁寧な関わりが必要なお子さんにとって、大人数の集団で進行の早いプログラムは、フィットしにくいことがあります。
十分な配慮なしに本人が嫌がることを無理に続けると、拒否感につながっていくこともあります。
出発点は、「本人が楽しんでいけるか」ということが一番重要だと思います。
療育に「遅すぎる」ということはない

支援者としてさまざまなご家族に関わる中で、
「療育に通う決断が遅すぎたかな…」
とおっしゃるご家族に出会うことがありました。
そんなご家族にお伝えすることは、
「そんなことはありません!これから丁寧に進んでいきましょう」
ということです。
もちろん、早期に関わることで効果をより早く感じられたかもしれません。けれど、こうして悩みながら取捨選択してきたことは、お子さんにとってもご家族にとっても大切な時間だったのではないかと感じています。
今がいちばん若い。今から丁寧に始めていけば、必ずより良い成長につながっていくと感じています。
療育以外の時間が、実は一番大切かもしれない

「早期に療育に通わせなくちゃ」
「療育の回数を増やさなくちゃ」
お子さんを心配するあまり、さまざまな思いが巡ることがあるかもしれません。
「療育に通ったら安心」
「療育に行ったら伸びる」
そんな思いを抱くこともあるかもしれません。
ただ、療育に行ったからといって必ず結果が出るとは、一概には言えません。
療育に通う最大のメリットは、
〈お子さんの特徴・強み・課題をさまざまな角度で知ること〉
〈苦手・不安なことに対して、どのように関わると安心につながるかを知ること〉
こうした点を知っていくことが、一番のポイントです。
そして、療育以外の時間にも、これらの視点を持って関わっていき、より良い生活や過ごし方を増やしていくことが、本人の成長の近道となると考えます。
療育の時間は、本人の生活全体を見ると、ほんの一部です。その限られた時間でできることは、限られている場合もあります。
子どもたちの成長にとって大切なことのひとつは、積み重ねです。
そう考えると、家庭での過ごし方、保育園での過ごし方など、療育以外の場面で、その場に合った無理のない関わりや環境への配慮がなされることが、より良い成長につながっていくと思います。
まとめ|今日からできること
今回は、「療育はいつから始めればいい?」というテーマを取り上げました。
正解はありませんが、早期に始めることでさまざまなメリットがある一方、療育に「遅すぎる」ということもありません。
まず、ご家族・本人が安心して通えることが大前提だと感じます。
ご家族が「通わせてみよう」と思った時が、ベストタイミングということも多いです。
その上で、療育だけでなく、幼稚園や保育園、家庭での生活も踏まえて、トータルで考えていくことが大切だと感じます。
毎日がお子さんにとって、より豊かな日々となりますように。




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