療育って週何回通えばいいの?迷ったときの考え方と決め方

療育現場で丁寧に大人からのサポートをうけ、できたと達成感を感じている図 療育について
かんちゃん
かんちゃん

こんにちは。
元児童発達支援管理責任者として
療育支援に携わっていた
かんちゃんです。

このブログでは、個性のあるお子さんの子育てや療育についての情報を、現場経験を元に発信しています。

おのれちゃんママ
おのれちゃんママ

療育に通っているのですが、来年度日数をどうしようかと考えています。
増やすか、どうか・・・。
どう通うのが最適解なのでしょうか。

療育に通うと決めた後に、
悩むのが「通う回数」です。

「何回いけばいい?」
「少ないと効果でないの?」
「療育が多すぎると、保育園の生活について行けないのか心配・・。」

実際にどう通えばいいのか、悩んでしまいますよね。
何回通えばいいか?の正解は、正直なところひとつではありません。
それは、個人差(発達の程度や家庭・保育園・幼稚園の環境)、目的によって大きく変わるためです。
療育の回数は、「多ければいい」というものではなく、お子さんの状況や目的に合っているかが大切です。

私は、療育の回数を考えるときに
「4つのステップ」で考えることが大切だと思っています。 

「4つのステップ」

①子どもの発達の状況や保育園や幼稚園、家庭の状況を確認し、整理する

②お子さんの今の目標、伸ばしたい点を考える

③生活スタイル(必要な環境、療育の頻度など)を調整していく

④実際にやってみて、経過を見ていく(お子さんや周囲に無理が生じていないか)必要に応じて見直していく

ただ、①、②のステップなどは、ご家族だけでは見えにくいことがあるので、
クリニックのドクターや、お子さんに関わっている幼稚園や保育園の先生、療育の支援者などの情報や見立ても合わせて、 みんなでより良い方法を検討していけるとよいと感じます。

療育の回数に「正解」はあるの?

療育の回数に、「正解」はありません。

療育の回数を調整していくことは、「療育に通う」という一部を調整するのではなく、実は、お子さんの生活スタイル全体を調整することでもあります。
生活スタイルを調整していくためには、お子さんの発達状況、家庭や保育園・幼稚園の状況や、目標などを踏まえ、考えていく必要があります。

保護者の方の相談の中から、

「ママ友が週2回通っていていいと言われたから」

という理由で回数を決めたという話を伺うことがありました。

もちろん、先輩ママさんからの情報は、とても有益な情報もあります。
ただ、療育の回数や療育施設の良し悪しに関しては個人差が大きいので、その情報が我が子に当てはまるかという点は、慎重に扱う必要があると感じます。

療育の回数は「4つのステップ」で考える

「4つのステップ」
①状況整理
②目標設定
③生活スタイルと療育のバランス調整
④見直し

私は、お子さんの生活スタイルを考えていく上で、ご家族の方と「4つのステップ」で一緒に考えていくことを大切にしてきました。

お子さんの生活スタイルを考える4つのステップ

①状況整理

まずは、お子さんの発達の状態や今の生活状況、強み・個性を確認していきます。これは、庭での様子、保育園や幼稚園での様子、療育施設での様子も踏まえます。加えて、発達検査の指数やクリニックのドクターの見解もあると、より広い視野で見ていくことができると思います。

②目標設定

①でのお子さんの様子を踏まえて、長期(1年後〜1年半後)・短期(数カ月〜半年)にどんな姿になってほしいか、どんなところが今伸ばすポイントとなるのかをご家族の方と一緒に考えていきます。

③生活スタイルと療育のバランス

②で目標が決まったところで、その目標を取り組みやすい「場(家庭?療育?保育園や幼稚園?)」も踏まえて、生活スタイル、療育のバランスを調整していきます。
家庭でできる工夫や取り組みなども合わせてイメージしておきます。
保育園や幼稚園でお願いしたいサポート案が見つかった場合は、園に確認し、対応していただけるか確認しておきます。

④見直し

実際に生活をスタートさせてみて、お子さんの様子・保育園や幼稚園、家庭の状況を定期的に確認し、不具合がないかをご家族、関係機関と確認していきます。
不具合が見られた場合は、もう1度その状況を確認し、見直ししていきます。
状況が変化する時は、 主に次のような場合です。

・お子さんの成長による変化する
・幼稚園や保育園の状況の変化(行事やあそびの変化など)
・家庭の状況の変化(就労状況、ライフスタイルの変化、きょうだい児の変化など)

その都度、お子さんのサインを見逃さないよう注意深く、見ていき、必要に応じて調整していきます。

療育の回数は目的で決まる

療育の回数に関しては、療育の目的によって異なります。
たとえば、身辺自立などを目的にする場合は、積み重ねていく必要があるため頻度は多くないと効果が得られにくいです。
食事を自分で取れることを目標にするとするならば、食事支援を受けられる時間帯での療育を選ぶ必要があると思います。 
何を目標にするかによって、療育の回数は変わってきます。
また、併行通園している幼稚園や保育園の状況によっても回数が変わってくると思います。 

療育と保育園・幼稚園、どちらで経験を積む?

先生が1人で複数の子どもの身支度をサポートしている場面の説明

療育と保育園と、どちらで経験を積むべきか?という疑問が出てくると思いますが、
この問題に関しても、 「個人差・周囲の環境」によって異なります。
一般的には、保育園と幼稚園は大きな集団で大人の手は少ない、療育は小さな集団で大人の手が多いです。
身辺自立、初期のことばのやり取りなどの個人スキルは、大人と1対1の関わりが有用なことが多いかなと思います。こうした力を高めるためには、大人の手が多く、過ごしやすい環境に配慮された療育の場が、取り組みやすいことがあります。

ただ、保育園や幼稚園でも、本人にとって環境があり、加配の先生がついて、丁寧な個別対応を受けられる場合もあります。その場合、関わり方や本人にとってわかりやすい手立てを支援者が一緒に探り、保育園や幼稚園の先生と協力し、園を中心として取り組むケースもあります。

お子さんの状況、幼稚園や保育園の状況をそれぞれ確認していく中で、目標に対してどのような環境(人員・部屋のレイアウトなども含む)が取り組みやすいかを見極めていく必要があると感じます。

回数を決めるときに考えたい家庭の状況

療育の回数を含めたお子さんの生活スタイルを考える際に、考えるポイントの1つとして、 「家庭の状況」があると感じます。

たとえば、送迎について。
療育につれていくために送迎が必要で、仕事を調整して対応していたけれど
いざ始まってみると、結構頻度が多く、負担だった。
なんてことも・・・。

もちろんお子さんのことを思って、「頑張るぞ!」というお気持ちはすごく素晴らしいことだと思います。ただ、療育はじっくり時間をかけて積み重ねていくもの
長期的でも無理なく続けられる形が大切だと思います。
なかなか余裕を持つ事自体難しいとは思うのですが、ご家族が少しでも余裕を持てる生活スタイルかどうかという点も大切なポイントだと感じます。
ご家族の余裕が、子どもの心の安定に繋がっていくことも多いです。 

幼児期だからこそ大切にしたいこと

最近、共働きのご家庭が増えている今、なかなかお子さんとじっくり時間と取るということが難しいことも多いかもしれません。
私は、幼児期から学齢期・思春期のお子さんと関わってきました。彼らの成長を見ていく中で、幼児期に人との豊かな関係性を重ねられた人、向き合ってもらえる経験をしてきた人はその後、ぐっと情緒が落ち着いていったなと感じます。
勉強することも、社会に出ることも、何か成長していく上の土台は「情緒」「対人関係」だと思います。ここをしっかりと向き合う、築いていくことが幼児期に必要だと思います。
日々お忙しいと思います。けれど、子どもの未来の安定のために、今の時間を投資してみるのはいかがでしょう?5分でも10分でも構いません。

複数の療育通いすぎに注意?よくある落とし穴

最近、様々な事業所さんが増えています。様々な事情から複数の事業所を沢山通っている方が多くいます。
複数事業所通所の理由を伺うと、

「なんとなく、いろんなとこに通えば伸びそうだから・・・。」

というお話も伺います。
支援者として思うことは、あまり適切な方法ではないという点です。
それは懸念点が多くあるからです。

まず、複数通うことで、複数の事業所、保育園や幼稚園と連携する際に難易度が高くなってしまう点です。何か1つ問題が生じた時に原因や要因が見えにくくなってしまうのです。
次、積み重ねという点でも各事業所さんの頻度が少なくなる分、積み重ねにくさがあるように思います。
そして一番は、お子さん自身が疲れてしまう点があります。私たちも毎日違うところで仕事をするとなると、ちょっと負担だったりしませんか?子どもたちも気づかぬうちに大きな負担がかかっている場合があります。

まとめ:療育は回数より“合っているか”が大切

今回は、療育の回数についてお話しました。
療育の回数を考える際に大切なのは、「4つのステップ」で生活スタイルそのものを考え、調整していく点です。
これは療育の回数だけではなく、今後放課後等デイサービスや様々な福祉サービスを利用する際にも同様に必要なプロセスだと考えます。

療育に多く通っていれば伸びるというわけではありません
その時間が、お子さんにとって・ご家族にとって適切かということを考えながら、積み重ねていくことで効果を感じられると思います。
ただ、何が適切かという点は悩んでしまう。そんな時は、お子さんに関わっている先生、クリニックのドクター、支援者などにも情報を得ながら、考えていけるとよいですね。

 

かんちゃん
かんちゃん

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

お子さんにとって
ご家族にとって
豊かな日々が過ごせますように願っております!

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